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「ホスピ川柳」結果発表!

ホスピ川柳へたくさんのご応募ありがとうございました!

皆様の力作を撰者の高鶴礼子様、呑風郎様に選考いただき、425名の方が一次選考を通過されました。
そしてさらなる選考を経て、入賞作品が決定いたしました。

大賞

【撰者より】
 「朝は灯っていた」という字義の背後に浮かび上がる、覆しようのない一つの真実。助詞「は」と、過去形で記される主動詞「灯る」が示唆しているものを受け止めていただけるでしょうか。空っぽになってしまったベッドを見つめるひとの姿。一つの命の終焉を、「死ぬ」とか「終わる」といった直截な措辞に託すのではなく、それがまだ存在しえていた時空間を描写することによって語っておられるところが秀逸です。

佳作1

【撰者より】
 こうして車椅子を押すことは、車椅子に座っておられる、その方の人生に寄り添うことなのだ、と――。車椅子の一押し一押しに見つけられた思いの尊さに惹かれます。

佳作2

【撰者より】
 懸命なまなざしが見えます。「死んじゃ、いけない」、「泣かないで、お願い」、「大丈夫、きっと、よくなれます」と、様々な場面にふくらんでゆく造形に、机の上の拵え事ではない作者のお心の中の《ほんとう》を感じます。

佳作3

【撰者より】
 「万感の思い」というのは、このようなひとことを言うのでしょう。こんなひとことに出会えたひとの、そこに至るまでに刻んでこられた一瞬一瞬とその誠実を思います。

佳作4

【撰者より】
 「卒寿」対「五歳」という対置が効いています。自分はこうして九十にもなっている、それなのに、息子はたった五歳で逝った――。あきらめようのない大切なひとの死を自身に刻み続けるひとの心を、我が事として噛みしめ下さっている作者が愛おしいです。

佳作5

【撰者より】
 会いに来てくれた家族と過ごしたひとときが楽しかったればこそ、家族を見送るその瞬間には、言いようのない寂しさ、切なさがそのひとを襲います。それを、そのひとの「背中」に託して語られたことによって余情が生まれました。

佳作6

【撰者より】
 切迫したその瞬間を、こんなふうに切り取られた作者。「父」なるそのひとが発された「吐息」に聴き留められた「ありがとう」に、ここに描かれた「父」と「子」が、「父」と「子」として刻んでこられたもの、こと、の一つ一つが浮かび来ます。得難い感性を感じさせる表出でした。

佳作7

【撰者より】
 冒頭の語が「最後」ではなくて「最期」であるところに、作者の思いを感じます。その向き合い方の真摯さ、潔さ。今生を見据える作者の気概を、確と受け止めさせていただきました。

佳作8

【撰者より】
 そうなのですよね。気がつかないでいれば、すべては無いのと同じ。ある日、ふと、舞い降りてきた「ああ……」という気づきの瞬間を見逃されなかった作者に拍手を送ります。

佳作9

【撰者より】
 上五に置かれたつぶやきに、それが心底から発されたものであるという実感が宿ります。「お大事に」という言葉に籠められたその「精一杯」が、目の前にいるそのひとに、無事、届きますように、と、思わず、祈りたくなりました。

佳作10

【撰者より】
 この句が、単なる《介護あるある》に止まっていないのは、下五に置かれた「ごめんなさい」という措辞ゆえです。激しい怒りの文言が提起する現状。そこに潜む問題の在り処を、作者はこの語によって自身に突きつけておられます。これこそが川柳における批判の在り様です。振り下ろす鉈は己に向けてこそ。同時代を創っている存在としての自分。それを含めての問題提起が果たされているところに大きく頷きました。

佳作11

【撰者より】
 今にも「消え入りそうなありがとう」は、どのような経緯の下、誰が誰に向かって発している言葉なのでしょう。一瞬を切り取る、その切り取り方が絶妙です。立ち上がりくる物語に、じっと、耳を傾けていたくなります。


【高鶴礼子様より総評】 

 大勢の皆さんが、そっと、立ち止まっては、それぞれの《心の現在地》を書いてくださったことを嬉しく思います。
そうやって刻まれた、皆さんが向き合っておられる世界の今。幾つもの物語を受け取らせていただきました。

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12名の皆様、おめでとうございます。

11月22日 HOSPEX Japan 2019(於:東京ビッグサイト)にて表彰式を行います。
入賞者の方へは別途ご連絡をさしあげます。

一次選考を通過されました方の作品は、カレンダー表紙に掲載されます。
受賞者は各月のカレンダーにも掲載されます。
全国の医療施設を中心に6000部が配布されます。



<選者プロフィール>
高鶴礼子 様
埼玉大学大学院博士後期課程単位取得満期退学。近現代川柳論。
男女共同参画・人権・川柳の分野での講師活動を通して川柳のほんとうを伝えるべく格闘中。
川柳ノエマ・ノエシス主宰。全日本川柳協会常任幹事。
句集『向日葵』、詩集『鳴けない小鳥のためのカンタータ』他著作多数。

中村裕 alias 呑風郎 様
早稲田大学除籍後、学習院大学フランス文学科を卒業。
アルジェリアで通関業務に2年間携わり、帰国後はフリー編集者・ライターとして現在に至る。
編著/『沈黙の向こう側』(春風社)


【賞金】

ホスピ川柳大賞 1名 30万円
佳作       11名 1万円

大賞・佳作に選ばれた作品は全国の医療施設に配布される名優カレンダー5000部に掲載されます。


【一次選考結果】
一次選考通過者 雅号一覧
※PDFファイルが開きます。

★ホスピ川柳募集要項はこちらから



【問合せ先】
株式会社名優 広報課
〒276-0042 千葉県八千代市ゆりのき台3-9-2
Tel:047-480-6161 Fax:047-480-6162

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